16週目&17週目:10年生とキャンプ
はじめてのキャンプ
昨日まで6日間+移動2日、合計8日間のキャンプに参加させていただきました。
留学の趣旨とは違いますが、誘われたときに、これも良い経験だと二つ返事で了承してついていきました。
半日以上のバス移動
先週の金曜日、朝5:30に家を出た私は、目的地、Arapilesに夜9:00につきました。途中で休憩を挟んだとは言え、想像よりもはるかに遠かったです。
着くころには真っ暗で若干雨が降っており、あまり良いコンディションではありませんでした・・・。しかしキャンプのスタッフがすでに夕食とテントの準備をしてくださっており、説明を聞いて、パスタ食べて、歯磨きして、スリーピングマットに空気入れて寝袋出して寝るだけでした。(キャンプ中はシャワーなしです・・・)
バスでいっぱい寝たにもかかわらずすぐに寝れました。今年の四月に私の学校に生徒と来た先生と同じグループだったのですが、「日本人は乗り物乗ったらすぐ寝るよね!」と言われました(笑)キャンプのグループの生徒は「え、寝過ごさないの!?!?」という感じで興味津々でした。「私の友達は、あり得ないけど、着くころに起きるんだ・・・!私は寝るときはアラームで起きるようにするけどね」と答えておきました。
Arapiles
4日目までArapilesというロッククライミングの場所として有名な場所に居ました。2日目から4日目までなので3日間の滞在ですね。ほとんど雨が降っていました。
最初の日の午前はグループを半分に分けて基礎を教えてもらうため簡単な場所へ。英語の説明ながらも頑張ってすべて聞き取り、無事にノルマをクリアしました。
(最初のノルマ)
思ったよりも体を支えるの難しいし、フットスポットやハンドスポットを見つけることが難しかったです。終わったころには腕が疲れて疲れて・・・
午後は何をしたのかというと、もっと難しいところまで行ってきました・・・。
(この写真で右端の岩の上まで登った)
午前中は女子三人男子二人とで行ったのですが、これはそのうちの男の子2人と行ってきました。女の子たちはほかのクライミングに行っていました。
岩の上に固定されたリングのようなもの(Anchor)に命綱がかけられており、下から二人の人(Belayers)がBelayという命綱の滑り止めみたいな器具を使いながら引っ張って私を固定してくれていたのが午前中。
(イメージ)
午後はインストラクターの人、男の子、男の子、私の順で命綱を繋ぎ、インストラクターが所々にNutsというものを固定して命綱を通しながら上に上り(めっちゃ危ない感はんぱなかった)、その人が上に上がり切ったら次の人が行き、Nutsに自分の命綱を通しなおして、と続いていき、最後の私はNuts回収をしながら登っていくという感じです。
(イメージ(ハーネスは省略))
一緒に行った男の子は「It is DODGY!!!」と何回も言っていました。意味を聞いてみると「理にかなっていない」みたいな感じです。まあ、ありえない!できるわけない!っていう感じですかね。「ロッククライミング3日間して生きて帰れたら俺たちすげえぞ」ってかなり弱気なスタートでした。
かなり難しかった・・・!上でインストラクターが引っ張ってくれているので落ちるわけにはいかないという気持ちで上り、結局一度の失敗もなく登れました。
ただ、最後の最後のひと踏ん張りが、本当に腕の限界で「I... can't...」と弱音を吐きながらも登りました。雨の降る悪天候の中、ほんとよく頑張ったと思う・・・。降りるときは命綱を岩に固定してあるリングに通して、Belayを使いながらゆっくりと降りていきました。
高所恐怖症どころか高いところが好きな自分の性格が上手く作用して怖いどころか楽しめました:)
さてクライミング二日目は、レインジャケット着てるとはいえ前日の冬の雨をずっと浴びていたせいか、はたまた森に来たための花粉症ゆえか、喉と鼻をやられました:(
この日はグループ全体(11人)で簡単なものから難しいものまで選べるような場所に来ました。私は一番難しい奴以外はすべてやりました。
なんだか昨日の午後がハードだったがためにこの日はすでに慣れてて疲れもそんなに感じずに楽しめました。カメラを上に持って上がって景色を撮ったり、女の子とたくさん話をして仲良くなったり!
(てっぺんからの景色)
(降りてる)
ただ喉は痛かったですが。雨が降ったり晴れたりと変な天候でしたが途中虹が出たりして、本当にいい日でした。
(下に虹!)
(よく見たらダブル)
Arapiles最終日、テントを畳んだり前日までとは違う朝を過ごしました。
この日は午後に移動が待ち構えていたので、近くにある高い高いところに登り、命綱をスノーマンという器具で手繰りながら降りていくというのをしました。
高所恐怖症の人だったらきっと失神してそうだなあと思いながら、
岩に垂直に立ち
飛ぶ。
その間に命綱を緩めて
重力に任せて
地球に鉛直に
自由落下。
岩に垂直に着地して
また降りる。
その繰り返しでした。
私は最後に降りたので、みんなが「Sayaka~~!!」と呼んでくれて、空中に浮いて、と、とても楽しい時間を過ごせました。
(この高さから地上まで...)
お昼ご飯を簡単に取り、背後の大きな岩の山にお別れをし、次の場所に向かいました。
Grampians
次のキャンプ地はGrampians。着いたらテントを張り、焚火の跡を見つけた私たちは、薪集めをしました。マッチでトイレットペーパーに火をつけて、小さな木の枝、そして大きな切株のようなもの。
炎がみるみる大きくなっていくのを見るのは本当に楽しかったです。やっぱり火は人間の好奇心を刺激するようにできているのか、みんなテンションが明らかに高かったです。
この日は私と男の子3人が調理班だったので夕食を作りました。私は野菜などを切ることは好きなので、たくさん切りました。(逆に焼いたりゆでたりは時間がかかるので好きじゃない調理工程です) 特にニンニク切るのは香りが好きなので好き。5つ6つもの大量のニンニクを切るという夢のような(?)ことをしました。
ココナッツミルクって日本人の私には舌が合わないのですが、うまく調理ができて、悪くなかったです。また、アンズも初めて食べたのですが、これまた悪くなかったです。ただ甘い果物をなんでスープに入れるんや・・・。またキャンプを通して、レーズンはアメリカ英語かなにかで、オーストラリアでは「ソルタナ」と呼ぶこと学べました!
キャンプファイアを囲んで夕飯を食べて、おしゃべりして・・・。ふと空を見るとめっちゃくちゃ綺麗な星空!!!
私は田舎出身なのでもともとかなり綺麗な星空を学校帰りに見れるのですが、次元が違いました。七夕でもないのに大きな天の川が広がっています。先に言ってしまうと次の日のキャンプ場でもそのまた次の日のキャンプ場でも見れたので、ここでは毎日織姫と彦星は会えるようですね。
英語では「ミルクの道」日本語では「宇宙の川」確かに白い道ぽくはあったし、川っぽくもあった。ただそんな綺麗な名前を台無しにしても許されるなら、「夜空に南から北へ白いスプレーを吹き付けたようだった」と思いました。
キャンプのスタッフさんはスロベニア出身の男性だったのですが、「日本ではMilky wayは道じゃなくて川なんですよ。でもほとんど見れない。」と教えました。
また、スロベニアは周りがたくさんの国に囲まれているので、小学校や中学校で英語、ドイツ語、ロシア語などたくさんの言語を学ぶから複数言語喋れるということを聞いたりしました。日本では6年間くらい英語しか基本しないのに十分に話せるレベルになかなかならないのにすごい・・・!
日本語には50個以上のひらがな、カタカナ、そして幾千もの漢字があって、動詞が最後で全く英語と違うということにとても驚いていらっしゃいました。
Arapilesではキャンプファイアしなくて寒かったので夕食後すぐ解散だったのですが、たくさん会話が弾むので楽しかった。寝る前にみんなで「三日間のハイライト」を共有していきました。私は一日目午後の難しいロッククライミングがやはり難しかったけど達成感がすごかったのを言いました。
「Good Mornin', Group 2!!」というスタッフさんの声で起こされたみんなはキャンプ場にお別れを言うためにテントを乾かして畳んで、朝ごはんを食べました。
毎朝スタッフさんは癖のある言い方で「グッ⤴モーニン↓、グループ トゥー⤴」というのでグループのみんなのお気に入りになりました。
さてGrampians1日目は「Bike Ride」マウンテンバイクで次のキャンプ場へ向かいます。
総合的に言うとこの日はキャンプで一番いい天気で、雨降らず晴れが続く日でした。サイクリング日和です。2人の女の子が自転車があまり得意じゃないようで、途中とちゅう待ちながらゆっくりと進んでいきました。私はマウンテンバイク大好きになっていたので、本当に楽しい一日でした。ただところどころキッツイ坂があったのは辛かったですが・・・。負けず嫌いなので頑張りました。女子だからって男子に置いて行かれるわけにはいかん! (ここだけの話、私の学校は体育で数少ない女子には得点2倍などあるのですが本当に嫌いでした。そのくらい負けず嫌いなんです)
サイクリング中にもグループメンバーと喋ったりできて楽しかった!キャンプ場に着くとまたまたキャンプファイアできそうだったので、それの準備をしていました。火をつけてあったかく待っている内に調理班が夕飯を作り終えました。この日は「バターチキン」スパイスの箱には「甘口」と書かれてあったので、大丈夫だろうと口に運んだ瞬間、辛さがあふれ出しました!
全然甘口じゃない!調理班の女の子がごめんねって言っていましたが、完全にパッケージ詐欺なので貴女のせいじゃありません!!!牛乳を飲みながらなんとか食べ、白ご飯だけおかわりして辛さを押さえつけました。
2日目、この日は次のキャンプ場まで歩きます。何kmだったか忘れましたが、10kmは超えていました。その中に坂や階段があって・・・本当に疲れました。
ただ途中で二つ大きな滝を見ました。本当にすごかったです。
Fish Falls
Mackenzie Falls
二つ目の滝がキャンプ場のすぐすぐ近くだったのですが、その大きな滝の横にある階段を上りました。滝の上まで・・・。
本当に途中で小休憩を数回入れないと上れないくらい長く高かったです。滝の上で昼食をとった私たちは1km先のキャンプ場に足を運びました。今までの距離を考えれば本当に近所でした。
みんなでキャンプファイアできる場所かつトイレが近い場所を選んで拠点づくり。ここには二晩泊ります。ゲームをしたりしてグループの仲間ともっと仲良くなれたし楽しく夜を待ちました。
キャンプファイアの火の粉を見ながら「花火みたいだなあ」と思いました。オーストラリアは家庭での花火は法律で禁止されています。スロベニアはどうなのか聞いてみると、スロベニアでは手持ち花火などできるらしいです!なんとなーく「花火といえば夏ですよねえ」というと、「スロベニアというかヨーロッパでは花火は冬だよ。雪の上でやるんだよ」って言われて驚き。
そういえば私の家で「去年の夏の花火残ってるわ」ってたまになるんですけど、別に秋でも冬でもやればよかったじゃん・・・なんで花火は夏っていう固定概念があったんだろう・・・
まあマジレスすると冬は寒いし、近所迷惑感すごいもんね。
この日の夕飯はスパゲッティ。とってもおいしかった!!夜はギターが上手な男の子の弾き語りを焚火に当たりながら聴く。空を見たら天の川!めっちゃくちゃ良い夜だった!
最終日、この日は早めに拠点に帰って早めにご飯を食べて明るいうちに帰る準備をするため、遠くない場所まで散歩です。
とはいえ往復でいうと6kmは歩きました。男の子たちが非常に行きたがっていました湖まで。本当にきれいな湖でした。
早めの昼食を取って、2時ごろにはキャンプ場に帰りました。でもその途中でめちゃくちゃ木材が置いてあるところに寄りました。大きな丸太の上にみんなで立って、写真撮って、楽しかった!!
帰るとキャンプのスタッフ側から借りていたものを返して、夕飯の準備をして、みんなで食べて、明るいうちに鍋などを洗って・・・なんだか本当に最後の夜なのを実感してさみしかったです。
片付けが終わるとみんなでゲームをして遊んでました。そのあとスタッフさんに「なんでもいいから「石」「木の枝」「葉っぱ」を一人一つずつ拾って焚火にもどってきて」という指示を出されました。そのころにはもう真っ暗になって居ました。
石と枝と葉
「このキャンプをとおして自分の中で一番"ROCK"だったこと。今後の自分に"STICK"してくるもの(つまりは忘れられないもの)。うしろに"LEAVE("したいもの(つまりは忘れたいもの)。それらを言ってこの火の中に入れていこう」とスタッフさんは説明しました。
手に持っている「Rock(石)」「Stick(枝)」「Leaves(葉)」を握りしめてかんがえました。
みんなの石と枝と葉を聞いていき、自分の番が回ってきました。
「一週間で一番ロックな出来事は"初めてのキャンプ"。キャンプファイアに星空にオーストラリアの広く平らな大きな大地に・・・すべてが新鮮でロックだった。スティックは・・・みんな。本当にこのメンバーのグループに入れてもらって良かった。本当に楽しかった。ありがとう。後ろに置き去らないといけないものは・・・私は英語で喋るのそんなに自信なくて少し恐れていたんだけど・・・このキャンプを機に捨ててくる。」
こんな感じのことを何とか言葉にしました。Stickについて言ったあと、「え、ほんとに私のSTICK燃やすの・・・?」と言うと「燃やしていいんよ!私たちを(笑)」とちょっと笑いが溢れました。葉っぱを燃やした時は一段と大きな炎が上がって(私は葉っぱ一枚じゃなくて葉っぱのついた大きな枝を持ってきたため)、本当に英語への恐れを捨てた感がすごかったです。
最後スタッフさんは私に対して、言語のコミュニケーションに不自由を感じることもあっただろうに来てくれてありがとう、と言ってくれてみんな拍手してくれて、感傷的になりそうだったのですがちょっと照れ隠ししてしまいました。
出発の日
朝早く起きて、テントを片付けて、朝ごはんを食べて、荷物をまとめて、バスが来てくれる場所である滝の上まで歩きました。その間にスタッフさんに昨晩iMovieで作った写真のまとめ動画をエアドロップで渡しました。それをバスを待っている間に何人かで見て、私が最後の最後の写真に入れた「GOOD MORNING, GROUP 2!」というテロップを見てみんな「Ohhhh!」って感じで懐かしむような声を出していました。
バスは8時に来るといったのに結局9時前まで待って出発しました。スタッフさんとの別れが悲しかったです。でも実は彼は9年生のキャンプにも来るし、私もそれに行く予定になっていますが(笑)
また半日くらいかけて学校に帰りました。バスが到着した瞬間、生徒たちは歓声をあげ、自分のお母さんやお父さんのところに走って行っていました。
終わったんだなぁ。
本当にこんないい経験に感謝してもしきれません。
最後までお読みいただきありがとうございます
今週は長くなっちゃいましたかね!昨日は荷ほどきで大変でした(笑)
来週は8月19日(日)です。どうぞよろしくお願いいたします!